今回はヤサカのラケット「アトレティコパワー」のラケットレビューを紹介します!
アトレティコパワーとは
「アトレティコパワー」は中国ヤサカから登場したラケットで、リゾネイトシリーズの原型になった日本では馴染みの少ないラケットです。(2024年4月ごろに限定数で日本販売されたとのこと)
中国で流通していたラケットで、中国ナショナルチームはもちろん、元中国代表選手の丁寧選手なども使用していました。
ラケット構成はインナーのカーボンラケットで、紅双喜の「キョウヒョウ龍5」と板構成が同じと言われています。
それでは早速ラケットを見ていきましょう!
【外観】アトレティコパワー
グリップデザインは白赤の2色ラインが際立っており、バタフライのビスカリアに似ています。
持った感覚はビスカリアと比べ僅かに平べったいですが、もともとが太いのでフォアバック切り返しがしやすいラケットです。
板の厚さは6.1mmでインナーにカーボンが配置されています。
裏面には表面と同じ大きさのYasakaロゴレンズが埋め込まれており、非常にカッコいいです。
通常のYasakaロゴがグリップエンドに装着されています。
日本でメイン商品として発売はされていませんが、JTTAAの刻印が付いているため、公式試合で使用可能です。
【使用感】アトレティコパワー
ラケット:アトレティコパワー(91g)
フォア: 省狂ブルースポンジ40° 2.1mm
バック: ハイブリッドMK 特アツ
今回はメインラケットで使用しているビスカリア(アウターラケット)と比較して使用感をレビューしたいと思います。
・フォアロング
軽いフォアロング時は、インナーラケットらしく弾みは抑えめでしたが、木材の響きは非常に少ない印象。
・フォアドライブ
ドライブを打つとインナーでありながら飛距離は飛びつつ球を持つ感覚があり、ドライブが弧線を描いて台の奥で収まる印象。強打しても台の中で収まってくれそうな感覚で安心して打てました。
・ループドライブ
球を持つ感覚があり、ある一定量の下回転に関しては難なくループドライブが打ちやすい印象。
ラケットの角度を少し間違えたとしても台に収まってくれるのでチョリ系、スピード系のループどちらも思い切り打つことができました。
・カウンタードライブ
普段アウターのビスカリアを使っており、相手のドライブをカウンターをする際にオーバーしてしまう傾向にありましたが、アトレティコパワーだと、相手の威力をそのまま返しつつ台に収まってくれるのでカウンターがしやすく、ドライブ戦になって大きく振っても入る感覚でした。
・フォアブロック
インナーラケットで程よく弾んでくれるため、ショートも非常にしやすい印象です。球を持つ感覚が強いので少し上回転をかけてプッシュ寄りに押すのもやりやすかったです。
・バックロング
ビスカリアと比較するとあまり弾まないため、スピードはどちらかと言うと遅めで、自身の力で押し込む必要があるなと感じました。
・バックドライブ
自身で回転を掛ける感覚で打つと安定した球を出すことができますが、プッシュよりの早いドライブを打とうとするとオーバーミスになる傾向がありました。
・バックループドライブ
回転重視のドライブをすると球を持つ感覚があり、ある程度の球なら持ち上げれるポテンシャルがありました。
・バックブロック
球を持つ感覚があり、当てるだけでもある程度台に収まる印象でした。ただ、被せるようなブロックになるとオーバーする印象があるので、球とラケットの接触時間を少なくした方がいいかもしれません。
台上レシーブ
ストップもしやすく、特にフリック・チキータが持ち上げやすい印象でした。
【総評】アトレティコパワー【万人受けのバランスラケット】
総合評価
スピード
パワー
コントロール
玉持ち
アトレティコパワーは中級者・上級者問わず万人におすすめできるラケットです。インナーでありながら飛びつつ、玉を掴む感覚があるので、非常に使いやすい印象でした、
「キョウヒョウ龍5」と同じかと言うとコントロール性の部分で違うと思いますが、アトレティコパワーの方が使いやすく、「キョウヒョウ龍5」の方が暴れ馬的な立ち位置かなと思います(個人差・個体差があると思います)